#5 Standard Denim Series
季節を問わず、誰ものワードローブの中心にあるデニム。一概にデニムと言っても色の濃さやシルエットは様々で、価格帯も数千円から数万円もの、そして高価なものになると数百万円で取引される古着まで、多種多様に存在する。なかでも一昔前まではマニアックと言われていたヴィンテージデニムは、昨今のブームのおかげで随分と市民権を多く得た印象だ。 ヴィンテージデニムの特徴は、時間の経過とともに酸化していくことによって現れる生地の赤み、縦線状の色抜けを意味する縦落ち、重厚な生地感、野暮ったいシルエット。これらがヴィンテージデニムらしい表情を産むポイントだが、その良さを活かしたまま現代のファッションにフィットする、スペルバウンドが自信をもって提案するデニムシリーズが完成した。 [スペルバウンド]デザイナーの田村尚継。常日頃から古着や様々なジーンズに向き合い、ブランドに相応しい商品の開発に注力している そもそもスペルバウンドは1981年のスタートからおよそ40年以上にわたり、その時流に合わせるデニムをずっと追い続けてきた。 たとえば2000年代初頭。世の中ではヴィンテージデニムの注目が少なく、ダメージの入ったローライズのジーンズが主流だった頃。スペルバウンドでも古着のジーンズの色落ちやダメージを参考に[40126]というユーズド加工ばかりのジーンズを展開。「ピン打ち」というジーンズのヒゲ落ちを作る技術、「汚し」と呼ばれるわざと汚れたようにする技術など、当時は他のブランドでは真似できないような加工技術を駆使して10年以上も定番であり続けた。もはやこの加工技術はスペルバウンドのジーンズの代名詞でもあり、いまもなお定番ジーンズでは必ずユーズド加工のモデルも展開されている。 とはいえ、一言でジーンズの色落ちを作ると言ってもそう簡単な話ではない。一般的にはダメージを付けること≒生地を傷めるという事でもあり、「人が履いて自然に表れる経年変化を、履かずに加工で作る」というのは想像以上に大変な作業だ。 そんなジーンズの加工を40年以上にわたり突き詰めてきたスペルバウンドだからこそ、生地を出来るだけ傷付けず、環境にも配慮した安全性の高いエコブリーチを採用する等、ユーズド加工は我々のアイデンティティとしてこれからも続いていく。 「ヴィンテージデニムを再現する」のではなく、「ヴィンテージデニムを現代のファッションに合わせて産みだす」。これこそがスペルバウンドが提案するジーンズだ。 スペルバウンドの商品としては ・着心地の良さ ・現代らしいシルエット ・スタイリングへの取り入れやすさ この点を意識したモノ作りを続けており、デニムシリーズにおいても勿論例外ではない。 いま提案するのは、ヴィンテージらしい生地の表情はそのままに、履き心地が軽やかで柔らかく、美しい藍色が特徴のファッショナブルなデニム。5つの項目に分けて、1つずつ解説していこう。 ① 驚くほどソフトな履き心地の12オンス生地 一般的にヴィンテージらしいタテ落ちやムラ感を楽しめるのは厚手の14オンスと言われているが、糸の番手と打ち込みを緻密に計算し、14オンスと見分けがつかない面構えとタテ落ちの表情を維持した12オンスの生地を新たに開発。こうする事により、ヴィンテージデニムらしい表情のまま、足を通した瞬間に感じる軽やかさと柔らかさが実現した。「見た目は重厚、履けば軽快」。このアンバランスな魅力が、現代のデイリーウェアとしての最適解と考えた。 ② クリーンなインディゴブルー ヴィンテージ加工のデニムは、時間の経過とともに酸化によって赤みを帯びた色味になりがちだ。しかし、本シリーズで目指したのは、あくまでも清潔感のある青。インディゴ本来の美しさを引き出し、特殊な技術によって赤みを抑えることが実現。透明感のあるブルーを追求した。セルビッチも定番の赤耳ではなく、あえて赤糸を抜いた「白耳」仕様。ロールアップした際も主張しすぎず、スッキリとクリーンな印象を与えてくれるだろう。 ③ スタイルを選ばない3つのシルエット 股上がそこまで深くなく、時代に左右されないレギュラーストレート。現代的なリラックス感を活かしたまま裾に向かってゆるやかにテーパードしていくワイドストレート。脱ぎ履きの利便性を高め、フロントをスッキリ見せるややスリムな実用的な仕様のジップアップ。履く人の個性やシーンに合わせて選べる3つのシルエットを展開。 ④ ...
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